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逆ハー戦隊シャドウファイブ

第9章 9 スライミー怪人再び 

「キーッーヒィッヒッい! じゃ、連れていく前にちょっと調べてやろう!」
「え? や、やだ、やめて!」

マスクをかぶっていないせいで、首から触手がバトルスーツの下にするすると忍び込んでくる。

「ひっ、や、めっ」
「ん? ここ、どこかな?」
「くっ、うっ、ぷっ、や、だ、あはははっ、ちょっ、やめて、く、すぐったい!」
「こ、こらじっとしろ!」

怪人の触手が私の腋の下に入り込みくるくる撫で上げている。くすぐったくてたまらない。もう限界。笑い死にしそう。そこへ颯爽と現れるシャドウファイブ。助かった。

「シャドウファイブ、見参!」

5人とも来てくれた。

「ピンクを放せ! スライミー怪人ジュニア!」
「な、なぜ、名前を」
「ピンクにはちゃんと発信機とマイクをつけておいたからな」
「おのれえ」
「逃げ場はないぞ!」

私がこの怪人から逃げ出せば、シャドウファイブは怪人を倒すことが出来るだろう。バトルスーツのおかげで私には攻撃をされてもダメージはないし、パワーも上がっているのでこの触手さえ振り払えばすぐにでもメンバーの元に行ける。もう以前の助けを待つだけの存在ではないのだ。シャドウファイブに目を奪われ、触手の動きが止まったところで私はその隙をつく。

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