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はるのかぜ

第54章 教育実習、日程決まる!

ハルの大学生活も残すところあと1年となりました。今日は新学期初日ということでガイダンスが行われていました。学部長の長野亘利先生は学生たちにこう話していました。

「いよいよ、皆さんの大学生活も大詰めです。まずは、卒業単位がしっかり取得できていない人はできるだけ単位を取得して、3月に無事に卒業できることを目指しましょう。留年するとなると1年間を無駄にしてしまうことになります。1年と言うと、たった1年と思うかも知れませんが、この1年社会に出て働くのと学生で居るのは大きな差が生まれます。まずはそうならないようにしっかりと単位を取得する努力をしましょう。逆に単位を問題なく取得している人は、就職活動をしっかりとやっていきましょう。大学は卒業できたけど、就職先がないという状況になってしまうのはあまりよろしくありません。今は就職難と言われてる時代ですので、なかなか内定が出ないことも多々あるかと思います。ただ、就職先が全くないといことはありません?皆さん1人1人の努力で内定にたどり着けます。内定目指して頑張りましょう。」

ガイダンス終了後、ハルは涼と麻里と一緒にしゃべっていました。

「冗談抜きで、学生生活もあと1年切ったのよね。」

麻里が言いました。

「そうねぇ。とにかくまずは就職先決めないと!」

涼が返答します。

「そうよね。そう言えば、涼はどこかいいとこ見つかりそう?」

「まだ何とも言えない。」

「私も同じ。」

「さっき、長野先生が言ってた通り、就職難かもね。」

「確かに。」

「そう言えば、ハルは就職先どうするの?」

涼は突然、ハルに話しかけました。

「私の場合はまず教育実習にいかないといけなくて。」

「そっか。いつ行くの?」

麻里がハルに尋ねました。

「まだ、予定がはっきりしてないの。このあと、教職のガイダンスがあって、多分、そこで何か言われるんじゃないかって思うの。」

「いよいよハルが先生になる瞬間だね。」

涼が笑顔で答えます。

「まぁ、あくまでも実習生だけどね。じゃあ、そろそろガイダンス始まるから行くね。」

ハルは涼と麻里と別れ、教職のガイダンスへと向かいました。

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