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はるのかぜ

第81章 赴任先の中学校へ

ハルが帰った後、山田校長は新年度に向けてクラス担任の決定作業に入りました。決定にあたり、山田校長は教頭の知念准一先生を校長室に呼びました。

「来年度のクラス担任でちょっと迷ってまして、教頭先生のご意見をお伺いしようと思ったんです。新規採用の内海先生をどの学年にしようかと思いまして。」

「あぁ、さっき来られてた方ですね。」

「今年度末の移動によって、新2年と新3年に空きができたんでいずれかの担当にしようかとは思うんですが、新2年に関しては昨年いろいろあった学年でしたからね。」

「確かに、警察に補導された生徒が異常なくらいいましたし、授業のボイコット騒動なんかもありましたからね。」

「それに比べると新3年は比較的落ち着きのある学年ですが、新規採用の先生にいきなり受験生を任せるのも負担じゃないかと思いましてね。」

「そうですね。」

山田校長も知念教頭も2人して頭を悩ませていました。果たしてハルは何年生の担任になるのでしょうか?

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