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ついに、生徒と初対面の日がやって来ました。ハルは職員室から3年5組の教室へと向かいます。途中までの道のりは隣のクラスの玉森雅紀先生と同じだったので2人は話しながら教室へと向かいました。

「緊張の瞬間ですね。」

「はい。」

「不安に思うこともあるとは思いますが頑張ってください。」

「ありがとうございます。」

玉森先生と別れたハルは3年5組の教室のドアを開けます。教室に入った瞬間、学級委員が号令をかけます。

「起立！気を付け！礼！」

「おはようございます。」

生徒全員が挨拶しました。生徒が着席したのを見計らい、ハルは自分の名前を黒板に書きます。

「今日からこのクラスを受け持つことになりました内海ハルと言います。私は今年度から先生としての第一歩をこのクラスで踏み出すことになりました。まだまだ未熟で力不足なところはあると思いますが、どうぞ1年間よろしくお願いします。」

生徒たちからは自然と拍手が沸き起こりました。

「ありがとうございます。じゃあ、早速出席を取ります。阿部育美さん。」

「はい。」

「岩橋薫さん。」

「はい。」

「岩本さやかさん。」

「はい。」

「神山忠義くん。」

「はい。」

「河合秀明くん。」

「はい。」

「菊池翔くん。」

「はい。」

「岸雅美さん。」

「はい。」

「京本祐也くん。」

「はい。」

「桐山めぐみさん。」

「はい。」

「髙地成亮くん。」

「はい。」

「五関翼くん。」

「はい。」

「小瀧慶一郎くん。」

「はい。」

「佐久間すばるくん。」

「はい。」