はるのかぜ
第84章 いきなりクレーム発生
ハルの教師生活初日は何事もなく無事に終わったかのように見えました。しかし、その日の夕方、山田校長と知念教頭は校長室でクレーム対応に負われていました。
「よりによって、高校受験を控えた学年の学級担任をなんで新規採用の先生にさせるんですか?他にもベテランの先生だって沢山いらっしゃるじゃないですか!早く担任を変えてください!」
そうです、ハルが担任ということを聞き、3年5組の生徒の母親が怒鳴り込んできたのです。
「お母さん、おっしゃりたいことはわかります。そのため、副担任をベテラン教員である森本にさせました。今後の高校受験に向けては担任である内海だけでなく、森本と2人で対応しますのでご安心いただければと思います。」
山田校長はそう言って説得を試みます。
「だったら入れ替えればいいじゃないですか!」
「お母さん、一度決めた担任を変えるようなことは基本的にはいたしません。ただし、今、校長がお伝えしたように、もし、何かあった時は副担任の森本や私共も対応いたします。」
知念教頭も必死で説得します。
「何かあってからでは遅いんですよ!新規採用の先生なんか、ろくに内申書も書けなくて、その内申書が原因で高校受験失敗するようなことがあったら、どう責任を取ってくださるんでしょうか?」
「内申書については本人の独断で判断するのではなく、本校にて評価基準を設けております。誰が評価しても評価にズレが生じないよう対策を練っております。確かに内海は今年大学を卒業したばかりですが、我々も同じような道を歩んできて今に至ります。」
山田校長は落ち着いた口調で説明します。
「そうやって、身内の味方をされるんですか?そりゃおっしゃる通り新規採用の先生なんて毎年のように出てくるでしょうよ。でも、これだけクラスもあって、先生もいらっしゃるのにわざわざ受験生の担任にさせるなんてどうかしてますよ。」
山田校長や知念教頭が説得をしても、母親の勢いは治まりません。
「よりによって、高校受験を控えた学年の学級担任をなんで新規採用の先生にさせるんですか?他にもベテランの先生だって沢山いらっしゃるじゃないですか!早く担任を変えてください!」
そうです、ハルが担任ということを聞き、3年5組の生徒の母親が怒鳴り込んできたのです。
「お母さん、おっしゃりたいことはわかります。そのため、副担任をベテラン教員である森本にさせました。今後の高校受験に向けては担任である内海だけでなく、森本と2人で対応しますのでご安心いただければと思います。」
山田校長はそう言って説得を試みます。
「だったら入れ替えればいいじゃないですか!」
「お母さん、一度決めた担任を変えるようなことは基本的にはいたしません。ただし、今、校長がお伝えしたように、もし、何かあった時は副担任の森本や私共も対応いたします。」
知念教頭も必死で説得します。
「何かあってからでは遅いんですよ!新規採用の先生なんか、ろくに内申書も書けなくて、その内申書が原因で高校受験失敗するようなことがあったら、どう責任を取ってくださるんでしょうか?」
「内申書については本人の独断で判断するのではなく、本校にて評価基準を設けております。誰が評価しても評価にズレが生じないよう対策を練っております。確かに内海は今年大学を卒業したばかりですが、我々も同じような道を歩んできて今に至ります。」
山田校長は落ち着いた口調で説明します。
「そうやって、身内の味方をされるんですか?そりゃおっしゃる通り新規採用の先生なんて毎年のように出てくるでしょうよ。でも、これだけクラスもあって、先生もいらっしゃるのにわざわざ受験生の担任にさせるなんてどうかしてますよ。」
山田校長や知念教頭が説得をしても、母親の勢いは治まりません。