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今日も無事に仕事を終えたハルは、いつものように職員室に居ました。すると、職員室の電話が鳴り、用務主任の長尾さんが電話に出ます。

「はい、湯島中学でございます。はい…、かしこまりました。少々お待ち下さい。」

長尾さんはそう言うと、すぐに電話を保留にしました。

「藤ヶ谷先生！ドリーマーって言うスーパーの方から3年生の生徒のことでお電話です。」

「わかりました。」

長尾さんから声をかけられた藤ヶ谷先生は電話機の元へと向かいます。「3年生の生徒のこと」という長尾さんの発言に3年担当の教師全員が気になり、藤ヶ谷先生の通話に注目していました。

「お電話代わりました、3年学年主任の藤ヶ谷と申します。はい…、あっ…、わかりました。では、担任教師と共にすぐに向かいます。失礼します。」

そう言うと、藤ヶ谷先生はすぐに電話を切りました。

「内海先生、3年5組の神宮寺がスーパーで万引きしたみたいです。」

藤ヶ谷先生はすぐにハルに声をかけました。ハルは博貴の名前を聞いて呆然としていました。

「藤ヶ谷先生、神宮寺が万引きなんて何かの間違いじゃないんですか？」

森本先生も驚いて言います。

「私も信じられないんですが、店員に神宮寺自身が名乗ったそうです。内海先生、とりあえず行きましょう。」

「はい。」

ハルは現実を受け入れ、藤ヶ谷先生とともにスーパー、ドリーマーへと向かいます。