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ドリーマーに着くと2人を店員が出迎えます。

「お忙しいところすいません。名前以外、連絡先も住所も教えてくれないもんで。制服を見て湯島中学の生徒さんだとわかったんでご連絡差し上げました。」

「どうも、お騒がせして申し訳ございません。」

そう言うと、藤ヶ谷先生は店員に頭を下げます。

「いえいえ、では本人はこちらで待ってます。」

店員は藤ヶ谷先生とハルを店の裏の部屋へと誘導します。

「こちらです。」

店員がドアを開けると、そこには博貴が座っていました。

「ほら、先生が来たぞ！じゃあ、私は席をはずすので、ゆっくりお話されてください。」

「わかりました。終わりましたらお声掛けします。」

藤ヶ谷先生が店員に頭を下げると店員は部屋を出ていきました。そして、すぐに藤ヶ谷先生は博貴に声をかけます。

「神宮寺、話を聞いて驚いたぞ！お前が万引きなんて…。家とか学校とかで何か辛いことがあったのか？」

「僕、万引きはしてません。」

「どういうこと？」

博貴の発言にハルが聞き返します。

「僕、たまたま買い物してたら、万引きした人とぶつかったんです。その時に犯人が万引きした物を僕のそばに落として逃げていったんです。」

「そうだったのか！」

藤ヶ谷先生も博貴の発言に驚いて言いました。

「藤ヶ谷先生、神宮寺くんのことお願いします。」

「内海先生…？」

ハルは突然立ち上がり、部屋を出ていきました。いったいハルは何を始めようとしているのでしょうか？