はるのかぜ
第130章 最終章 最後もハルに春が来た
桜奈中学の職員室に着いたハルは決められた自分の席に付き準備を始めました。しばらくすると隣の席に誰かやってくる気配がしてハルは振り向きました。
「はじめまして。3組担任の青井と言います。」
やって来たのは、あの日、ハルが見かけた女性教師でした。
「2組担任の風間です。今年度からお世話になります。よろしくお願いします。」
「こちらこそ。私もこの学校、初任地で大学出てから4年目の若手ですから。」
「ってことは今、25歳ってことですか?」
「はい。」
「実は私もです。」
「あら!」
同い年とわかったハルと青井先生は思わず微笑みました。
朝礼を終えたハルと青井先生は一緒に自分のクラスの教室へと向かいます。
「久々のホームルームなら緊張しますよね。」
青井先生がハルに言いました。
「そうですね。2年ぶりですから。」
「でも、去年から私が関わってみての印象は前向きな生徒が多いってことでした。風間先生ならきっと大丈夫ですよ。」
「ありがとうございます。」
「じゃあ、頑張ってください。」
青井先生はハルの背中を押しました。ハルは2年2組の教室のドアを開けます。すると学級委員が号令をかけます。
「起立!気を付け!礼!」
「おはようございます!」
ハルと生徒たちの元気な挨拶が教室中に響き渡りました。
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この小説はフィクションです。
「はじめまして。3組担任の青井と言います。」
やって来たのは、あの日、ハルが見かけた女性教師でした。
「2組担任の風間です。今年度からお世話になります。よろしくお願いします。」
「こちらこそ。私もこの学校、初任地で大学出てから4年目の若手ですから。」
「ってことは今、25歳ってことですか?」
「はい。」
「実は私もです。」
「あら!」
同い年とわかったハルと青井先生は思わず微笑みました。
朝礼を終えたハルと青井先生は一緒に自分のクラスの教室へと向かいます。
「久々のホームルームなら緊張しますよね。」
青井先生がハルに言いました。
「そうですね。2年ぶりですから。」
「でも、去年から私が関わってみての印象は前向きな生徒が多いってことでした。風間先生ならきっと大丈夫ですよ。」
「ありがとうございます。」
「じゃあ、頑張ってください。」
青井先生はハルの背中を押しました。ハルは2年2組の教室のドアを開けます。すると学級委員が号令をかけます。
「起立!気を付け!礼!」
「おはようございます!」
ハルと生徒たちの元気な挨拶が教室中に響き渡りました。
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この小説はフィクションです。