はるのかぜ
第16章 高校生活、スタート
2003年4月、ハルは山口県立下関青美高校に入学しました。入学式の日、ハルは同じ学校だった加奈と一緒に高校へと向かいました。ハルも加奈も早速、クラスの名簿が貼られているところに行き、自分のクラスを確認します。
「あっ、私、1組だ。」
「加奈もう見つけたんだね。私の名前は…」
すぐに自分の名前を見つけた加奈とは違い、ハルは自分の名前をなかなか見つけ出せずにいました。ハルは2組、3組と名簿を見ていきます。
「あった!私は3組だ。」
「そっか、さすがに今年は違うクラスだね。」
「でも、いいじゃない。朝のバスはどうせ同じなんだし。」
「そうだね。じゃあ、それぞれ教室に行こう。」
加奈にそう声をかけられ、教室に向かおうとしかけたハルはふとクラスの名簿にある発見をします。
「あっ!」
「どうしたの?」
「いや、ちょっと気になる名前を見つけてね。ごめん、もう1回だけ名簿見ていい?」
「うん。」
ハルはもう一度1年3組の名簿を見直します。ハルの言う気になる名前とは、自分の名前のすぐ下にあったこの名前です。「岡本愛」。そう、塾の友達だった愛と同じクラスということがわかったのです。再び名簿の確認に戻ったハルは自分より少し下の方を眺めます。するとこの名前もありました。「高橋有紀」。そうです。ハルは愛と有紀と同じクラスになったのです。
「あっ、私、1組だ。」
「加奈もう見つけたんだね。私の名前は…」
すぐに自分の名前を見つけた加奈とは違い、ハルは自分の名前をなかなか見つけ出せずにいました。ハルは2組、3組と名簿を見ていきます。
「あった!私は3組だ。」
「そっか、さすがに今年は違うクラスだね。」
「でも、いいじゃない。朝のバスはどうせ同じなんだし。」
「そうだね。じゃあ、それぞれ教室に行こう。」
加奈にそう声をかけられ、教室に向かおうとしかけたハルはふとクラスの名簿にある発見をします。
「あっ!」
「どうしたの?」
「いや、ちょっと気になる名前を見つけてね。ごめん、もう1回だけ名簿見ていい?」
「うん。」
ハルはもう一度1年3組の名簿を見直します。ハルの言う気になる名前とは、自分の名前のすぐ下にあったこの名前です。「岡本愛」。そう、塾の友達だった愛と同じクラスということがわかったのです。再び名簿の確認に戻ったハルは自分より少し下の方を眺めます。するとこの名前もありました。「高橋有紀」。そうです。ハルは愛と有紀と同じクラスになったのです。