はるのかぜ
第17章 夢のようなクラス
入学式翌日、ハルをはじめとする1年3組の生徒は、担任の稲垣光子先生に連れられ、校内の案内を受けていました。
「この辺りには理科の関連の教室が並んでまして、右側の奥が化学教室、手前が地学教室、左側は生物教室です。」
ハルは有紀と愛と共に行動していました。生物教室を除き混んだ有紀が言いました。
「へぇー、生物教室って海が見えるんだぁ。」
「すごい!こんな教室で授業受けたい!」
愛も生物教室の窓から見える景色に感動していました。
「さすが、山の上にあるだけあるわね。この景色、癒される。」
つられてハルも言いました。
そして、その翌日からは授業が始まります。
「じゃあ、岡本。119番に電話をしたら、どこに電話がつながる?」
愛にそう尋ねたのは保健の授業を担当している森耕陽先生です。
「えーっと、消防車!」
愛のその回答に教室中、笑い声に包まれます。
「消防車にはつながらないぞ!」
森先生も突っ込みます。
「じゃあ、救急車!」
教室の笑い声はさらに大きくなります。
珍回答を連発するのは愛だけではありません。
「じゃあ、高橋さん、この「頭の雪」とは何の例えでしょうか?」
そう尋ねたのは古典を担当していた香取朋子先生です。
「えーっと、フケ?」
「フケじゃないんだよね。」
再び教室から笑い声が聞こえます。
「じゃあ、シラミ?」
笑い声はさらに大きくなります。ちなみに正解は白髪です。立て続けに出てくる珍回答にハルもなんだか癒されていました。
お昼休みに入ると3人は一緒にお弁当を食べていました。
「2人とも相変わらずの回答ね。」
「古典の文章にフケとかシラミとか出てこないわよね。」
愛がハルに向かって言いました。
「じゃあ、救急車とか消防車に繋がる電話って何なのよ!」
有紀も負けじと言い返します。ハルはそんな2人のやり取りを見て大笑いしていました。ハルにとって、1年3組はまさに夢のようなクラスでした。こんな日々が永遠に続いてくれればいいのになとハルは思っていました。
「この辺りには理科の関連の教室が並んでまして、右側の奥が化学教室、手前が地学教室、左側は生物教室です。」
ハルは有紀と愛と共に行動していました。生物教室を除き混んだ有紀が言いました。
「へぇー、生物教室って海が見えるんだぁ。」
「すごい!こんな教室で授業受けたい!」
愛も生物教室の窓から見える景色に感動していました。
「さすが、山の上にあるだけあるわね。この景色、癒される。」
つられてハルも言いました。
そして、その翌日からは授業が始まります。
「じゃあ、岡本。119番に電話をしたら、どこに電話がつながる?」
愛にそう尋ねたのは保健の授業を担当している森耕陽先生です。
「えーっと、消防車!」
愛のその回答に教室中、笑い声に包まれます。
「消防車にはつながらないぞ!」
森先生も突っ込みます。
「じゃあ、救急車!」
教室の笑い声はさらに大きくなります。
珍回答を連発するのは愛だけではありません。
「じゃあ、高橋さん、この「頭の雪」とは何の例えでしょうか?」
そう尋ねたのは古典を担当していた香取朋子先生です。
「えーっと、フケ?」
「フケじゃないんだよね。」
再び教室から笑い声が聞こえます。
「じゃあ、シラミ?」
笑い声はさらに大きくなります。ちなみに正解は白髪です。立て続けに出てくる珍回答にハルもなんだか癒されていました。
お昼休みに入ると3人は一緒にお弁当を食べていました。
「2人とも相変わらずの回答ね。」
「古典の文章にフケとかシラミとか出てこないわよね。」
愛がハルに向かって言いました。
「じゃあ、救急車とか消防車に繋がる電話って何なのよ!」
有紀も負けじと言い返します。ハルはそんな2人のやり取りを見て大笑いしていました。ハルにとって、1年3組はまさに夢のようなクラスでした。こんな日々が永遠に続いてくれればいいのになとハルは思っていました。