はるのかぜ
第28章 説得力のある言葉
「そうだねぇ、大学時代、塾でバイトしてみたら、教えることが楽しくなったんだ。高校の頃はまだそんなこと、考えたことなかったから、とりあえず、好きなことを勉強するために大学行ったんだ。そしたら、縁があって、塾のバイトをすることになって、新しい自分を発見できたんだ。」
「へぇー、そうなんですね。」
「大学はね、日によって授業の数とかも違うし、順調に単位を取れば、空き時間がたっぷりあったり、時には平日が休みだったりして、いろんなことをやる時間に恵まれるよ。」
「それは楽しそうですね。松岡先生、実は私も最近、先生になってみたいなぁって思うんです。」
「それはなぜ?」
「最近、私、友達に勉強教えたりする機会に恵まれてて、そうしてるうちに教えることが好きになって。友達からも先生になれるんじゃない?ってよく言われたりしてます。もちろん、友達に教えるのと、先生になるのとでは感覚が違うとは思ってます。」
「そっか、教えるの好きか?」
「はい。」
「じゃあ、僕と同じだね。君の言う通り、先生になるのは確かに大変だよ。でも、やりがいがあるのも事実だ。それに君は明るそうな性格をしてる。君みたいな性格なら、沢山の生徒に好かれるんじゃないかなって思うよ。君は教師に向いてるよ、きっと。」
「ありがとうございます。」
「夢を実現するには大変だとは思うけど、頑張ってみるのは大事だよ。」
「はい、ありがとうございます。松岡先生も頑張ってくださいね。」
「おぅ、ありがとう。」
今まで出会ってきた先生の中で一番歳が近い松岡先生からの言葉は、ハルにとって、とても説得力のある言葉に感じました。教師になりたいという気持ちが、またひとつ強まった瞬間でした。
「へぇー、そうなんですね。」
「大学はね、日によって授業の数とかも違うし、順調に単位を取れば、空き時間がたっぷりあったり、時には平日が休みだったりして、いろんなことをやる時間に恵まれるよ。」
「それは楽しそうですね。松岡先生、実は私も最近、先生になってみたいなぁって思うんです。」
「それはなぜ?」
「最近、私、友達に勉強教えたりする機会に恵まれてて、そうしてるうちに教えることが好きになって。友達からも先生になれるんじゃない?ってよく言われたりしてます。もちろん、友達に教えるのと、先生になるのとでは感覚が違うとは思ってます。」
「そっか、教えるの好きか?」
「はい。」
「じゃあ、僕と同じだね。君の言う通り、先生になるのは確かに大変だよ。でも、やりがいがあるのも事実だ。それに君は明るそうな性格をしてる。君みたいな性格なら、沢山の生徒に好かれるんじゃないかなって思うよ。君は教師に向いてるよ、きっと。」
「ありがとうございます。」
「夢を実現するには大変だとは思うけど、頑張ってみるのは大事だよ。」
「はい、ありがとうございます。松岡先生も頑張ってくださいね。」
「おぅ、ありがとう。」
今まで出会ってきた先生の中で一番歳が近い松岡先生からの言葉は、ハルにとって、とても説得力のある言葉に感じました。教師になりたいという気持ちが、またひとつ強まった瞬間でした。