はるのかぜ
第28章 説得力のある言葉
今までお話しする機会に恵まれませんでしたので、話題にしなかったのですが、高校生になってからもハルは放送部を続けていました。今日も放送当番を終えたハルは放送室を出て、帰ろうとしていました。放送室を出ると、向こうから教育実習生の松岡先生がやって来ました。ハルは松岡先生に挨拶をしました。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
松岡先生の足取りはそんなに急いでる様子ではなかったので、ハルは思いきって話を続けてみることにしました。
「ねぇ、松岡先生。先生って青美の卒業生なんですよね。」
「そうだよ。」
「いつの卒業生ですか?」
「2000年だね。君たちが入学する前のことだね。」
「へぇー。ちなみに先生になろうって思ってるってことは教育学部なんですか?」
「いや、僕は経済学部なんだ。」
「へぇー、教育学部じゃなくても先生になれるんですね。」
「うん。小学校の先生なら全教科教えないといけないから教育学部だけど、中学校や高校は専門教科だけを担当することになるから、逆にその教科を極めるための学部に行くのも、大事だったりするんだよね。」
「ちなみに、松岡先生はなんで先生になろうって思ったんですか?」
「こんにちは。」
「こんにちは。」
松岡先生の足取りはそんなに急いでる様子ではなかったので、ハルは思いきって話を続けてみることにしました。
「ねぇ、松岡先生。先生って青美の卒業生なんですよね。」
「そうだよ。」
「いつの卒業生ですか?」
「2000年だね。君たちが入学する前のことだね。」
「へぇー。ちなみに先生になろうって思ってるってことは教育学部なんですか?」
「いや、僕は経済学部なんだ。」
「へぇー、教育学部じゃなくても先生になれるんですね。」
「うん。小学校の先生なら全教科教えないといけないから教育学部だけど、中学校や高校は専門教科だけを担当することになるから、逆にその教科を極めるための学部に行くのも、大事だったりするんだよね。」
「ちなみに、松岡先生はなんで先生になろうって思ったんですか?」