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はるのかぜ

第42章 台本のない世界

「2人とも準備はO.K.?」

「O.K.です。」

慎吾がO.K.の合図をすると、恵美はカウントダウンを始めます。0になると同時にBGMが流れ始め、練習番組がスタートしました。恵美からキューが出ると早速慎吾から喋り始めます。

「さぁ、やって参りました。金愛大学Golden Timeのお時間です。本日は4月27日木曜日、練習用番組ということで、ここからのお相手は私ウッチーと」

「ハルです。」

「はい、よろしくお願いします。」

「お願いします。」

「さて、早速ですけど、ここで聞き慣れぬ新しい声と名前が聞こえて来ましたが、そうです、今年度もこの番組には新入生がやって来ました。と言うことで、早速、新メンバーの方、自己紹介をお願いします。」

「はい、今年度、金愛大学情報工学部に入学しましたハルです。よろしくお願いします。」

「はい、よろしくお願いします。さぁ、というわけで新メンバーのハルの自己紹介だった訳なんですけど、ご出身はどちらですか?」

「地元の山口県下関市です。」

「なるほど、地元出身ね。ちなみにウッチーは熊本出身で、かれこれ3年は下関に居ますけど、まだ下関の見えてない所って沢山あるのかなぁって感じです。どうでしょう?地元出身のハルにとって下関ってどんなイメージ持ってますか?」

「下関のイメージ?そうですねぇ、なんか、意外と自分が長らく住んでる所ってそれが当たり前な気がして、ここがすごいよってところは思いつかないけど、お隣の福岡県の北九州市とかにも簡単に行ける印象があるんで、すごく住みやすいところではあると思います。」

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