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瑠奈。

第5章 歓迎会

顔が熱くなりうつむく瑠奈。裸を見られてもこんなにドキドキしたことが無いのに…苦しい、胸が苦しい…

高山『ん?どうした小泉巡査!早くシャワー浴びてこい!延長料金とられてしまうぞ』

小泉「い、いいです…自分、家に帰ってから入ります!」

高山『いいってお前…そんな署…あ、いや…何でも無い。早く着替えろ』

高山は瑠奈が志村と大森署長にヤラれたことを言うのをやめた…自分が証拠を握っている限り署長は瑠奈に強要することはないだろうし、放って置いても志村にも話が行くだろう…あえて瑠奈に話すことと言えば…

高山『お前さぁ…署内で空気読むのやめろよ。嫌なことは嫌って言わなきゃいけないんだ。分かるか?男の中で働いてるからって男のノリに合わせなくていい!』

瑠奈は高山警部補の言葉を聞きながら背を向けて着替えていた…何故だか涙が溢れ出した…今までそんな事言ってくれる人は居なかった…温かくて苦しかった…着替え途中で嗚咽しながら床に崩れて子供のように泣きじゃくった…

高山は驚いた。思ったことを言っただけだが、泣きじゃくる小泉巡査を見ると大森署長から聞いた昔の瑠奈とが結びつかなかったのだ…刑事の勘でも、男の勘ともつかないが、こいつは見てやらなければいけない…なぜかそう思いながら

高山『あぁ分かった!延長料金も払ってやるから泣きたいだけ泣いとけ…』

そう言うと瑠奈を1人にする為、シャワーを浴びに行った…

シャワーを浴びて部屋に戻ると、少し落ち着きを取り戻した瑠奈が捨て犬のような顔で見つめる…一瞬、可愛いと思ってしまい目を逸らす

『ほら、泣き止んだら帰るぞ?』

精算機の前で財布を出す高山の背中に抱きつく…背中に柔らかな胸の感触が伝わっているはずだ。しかし高山は…

『だから懐くなって…ほら、早く出ないと掃除のおばちゃん来るぞ?』

そう誤魔化して先に部屋を出ていくから、瑠奈は慌てて後を追いかけた

高山はタクシーで瑠奈のアパートまで送り届けると…

『どうしても具合悪いなら…今日は休め!』

そう言って車を出した。

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