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愛はメロデイにのって

第1章 愛は、メロディにのって

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 望さんは、わたしが弾いているあいだ、眼をとじて聴いてくれていました。
 「ありがとうございます
  素敵なプレゼントです」
 「もうひとつあります」
 「ええ」
 わたしは、ピアノの椅子から離れて、望さんのそばにいきまして、
 「わたしを
  プレゼントしますので
  愛してください」
 「百合さん
  いいの?」
 「わたし
  なつみちゃんの怪我のときから
  滝川さんが好きになったんです」
 「ありがとう
  百合さん
  私も
  百合さんが
  好きです
  百合さんを
  愛したい
  でもこんなこととは
  思わなかったから
  予防品がありません」
 「望さん
  わたしを
  望さんのお嫁さんに
  してください」
 「それは
  私から
  言いたいことです」
 「ですから
  予防品は
  いりません」
 「ああ
  百合さん」
 そう言って、望さんは、わたしを抱きしめてくれました。

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