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また会える日まで

第2章 どんなに辛くても

Nside





リーダーが車から降りた後は、


自分でもどうしようもないくらい涙が勝手に溢れてきた。






止まることを知らず、とめどなく溢れる。







「んで…なんで…っ、大野さんなんだよ…っ」







悔しくて涙が止まらなかった。


どうして何もしてない大野さんが病気にならなきゃいけなかったんだろう。







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家に着いて、リビングでぼーっとしながら

BGM代わりに点いているテレビを目の前に

ビールを煽る。









「ぜんっぜん美味しくねえや…」







リーダーはこれから、得体の知れない恐怖と戦うんだ。






俺が怖がってる場合じゃない


不安になってる場合でもない



俺達が、強くならないと。









心配かけないように、リーダーのそばで


笑っててあげよう。









きっとそれだけでも、心の支えになるはず。









残ったビールを一気に飲み干すと、









お風呂に入り、髪も乾かさずに眠りに着いた。

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