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銀河巡礼

第6章  四の月 ②




君に花を贈りたい


色とりどりの小さな薔薇を

薄いピンクのリボンで束ねよう



それとも

両手いっぱいのガーベラを

あふれる光のように籠にいれて…


いっそ 菫でブーケを作ろうか



けれど

君の名前も 住んでいる街も知らなくて

一度きりのめぐり会いをなぞるばかり



今日も夕陽が胸に痛い…






(了)


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