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銀河巡礼

第1章 一の月




氷を抱いて生きてゆこうと
雪の中に佇んだ

けれど
濡れる頬はいつまでも
熱く、あつく…


ならば
炎を抱いて生きようかと
天を仰げば
胸の底を震わせながら風が吹く



どちらつかずに揺れながら
とどまる時間は
なぜか
あてどなくも芳しい…






(了)


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