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銀河巡礼

第7章  五の月




列車の揺れに微睡みながら

遠い明日の夢をみた



陽のそそぐラベンダーの広野に

風が低く渡ってゆく

私はひとり立ち尽くし

あの人を待ち続けている

紫の香りに包まれ

ただ 待ちつづけている…



あてどなくも愛おしい夢を乗せ

列車は川へさしかかる






(了)



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