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銀河巡礼

第7章  五の月




見送りはいらない…



踵(きびす)をかえす 君


遠ざかる後ろ姿に

かける言葉は見つけられないまま

ただ 夕暮れのなか立ち尽くす



せめてものはなむけに

祈らせてくれないか


異国の風が 君を

この世の果てまで 拐うことのないように






(了)




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