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銀河巡礼

第7章  五の月




わたしは歩いていた

細く細く 銀の雨降る五月の道を



抱えた百合の花束が

いつしか しっとりと艶を増し

胸の中にも忍び入る銀の雨…



わたしは夢見がちに歩いていた

濡れはじめた頬を そのままに






(了)


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