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銀河巡礼

第1章 一の月




想い出に手をひかれ
座る映画館のシートと
スクリーンに踊る舞踏会のシルエット

ワルツ
古い手帖
囁かれた愛の言葉…

けれど
かつての甘いときめきよりも
胸にせまるのは
人生の光と影のほろ苦さ

時は何を変えるのか…

知らず知らずのうち手を伸ばし
空席の左隣にぬくもりを探している






(了)



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