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銀河巡礼

第8章  六の月




硝子の箱が落ちて砕けた

あんなに大事にしていたのに…


けれど

何が入っていたのか 思い出せない

いつからそこにあったのかさえ



記憶の迷路をさ迷いながら

ひろい集める手のひらに

細かな欠片が

くすぐるように刺さりつづける






(了)


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