テキストサイズ

銀河巡礼

第8章  六の月




退屈なロードムービーに

ポップコーンのカップばかりが軽くなる


席を立とうか

いや、もう少し



きっかけのないまま

時間が ゆるゆると過ぎてゆく


それはまるで

来るあてのない人を待つようで…



スクリーンの荒涼とした映像が

デジャヴとなって心をさわがせる






(了)



ストーリーメニュー

TOPTOPへ