テキストサイズ

銀河巡礼

第9章  七の月




森へ行かないか…

風に声をのせてみる


森へ行けば
苔の絨毯が広がる先に
小さな泉が涌いている


緑を透かした柔らかな光や
芳しい匂い
鳥のさえずりや
小さなものたちの囁きも…



それは たぶん
すぐにはいらないものばかり


だから 今
森へ 行かないか






(了)


ストーリーメニュー

TOPTOPへ