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銀河巡礼

第9章  七の月




── おかえりなさい


小さく呼びかければ

風が

肩先を撫でながら部屋へ向かう



おかえりなさい…

胸のなかで繰り返し

花を活ける

水をととのえ 灯りをともす



息をひそめた時間のなか

無心をよそおい 手をあわせる






~迎える日


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