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銀河巡礼

第9章  七の月




ぱちん…


鋏の音に感じるわずかな胸の痛みを

祈りにかえて百合をいける



清らかに 誇らかに 咲くように

長く 長く…


写真のなかで微笑むひとが

なぐさめられるように

静かに 静かに…



明かりをともせば やわらいで

わずかに蕾も綻びはじめる






(了)


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