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銀河巡礼

第9章  七の月




闇を走る汽車の窓から

夜を集めて旅をする



蛍の飛び交う漆黒

霧の流れるブルーグレー


今 ガラスに映るのは

月明かりの混じる薄むらさき…



身を乗り出し

サクリと夜を掬いながら

夢見る鳥の声を聞く






(了)


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