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銀河巡礼

第9章  七の月




うとうと うと

ラジオの声が次第に遠退く

と…



背中をやさしく撫でられる

ひげと しっぽをくすぐられ

耳に

ふわりと吐息がかかる


心地よさに寝返れば

うっすらと開けた目の前に

そよぐカーテン



引き込まれる眠りのなか

私はふたたび猫となる






(了)



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