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銀河巡礼

第10章  八の月




葉月八月 葉ずれの囁き

釣り忍ぶも ちりんとうたう



暮れ始めのぬれ縁に

戯れに羽織る浴衣の柄は

生なりの地に鞠と麻の葉



仕立ておろしの清しさは

やがて会う人を想わせて

通す片袖に胸が燃える






(了)


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