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銀河巡礼

第2章  二の月




とっておきの紅茶をゆっくり淹れて

窓辺に特別な席をしつらえる


お気に入りのカップはふたつ

そして

あなたの大好きな物語



想い出をなぞるように捲るページから

声が聞こえる


──ものを見る目は心にあるのよね…



わたしたちの午後に

やわらかな陽がそそぐ






(了)


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