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銀河巡礼

第2章  二の月




ぱちぱちとはぜる
暖炉ほどのぬくもりを
あげたいけれど
指先は凍ったままに
伸ばしかけては引き戻すありさまで…

いっそ
その体ごと空高く連れ去って
太陽近くまでも飛んでしまおうか

そして
翼を焼かれたならば
ふたり並んで星になろうか


宙の時間を生きるために






(了)



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