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銀河巡礼

第2章  二の月




こめかみあたりに刺さる視線は
肩口 背中とたどりながら
ふたたび横顔に向けられる

この家のあるじはキミだったか…?

鍵を差し込み
俯きながら窺う先には
金色の瞳と
ゆらゆらそよぐキミのしっぽ

留守をして悪かった…
思わず詫びる理不尽さえも
心ほどける
昼下がりのまるい陽だまり






(了)



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