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銀河巡礼

第10章  八の月




午前5時02分


街が眠りから覚める

風が橋を吹き抜ける



何が待っているのか わからないまま

走り続けてきた道に朝がくる



おおらかに流れる川の向こう

摩天楼の麓を金色に染め

通りすがりのこの街に

躊躇いもなく 美しい朝がくる






(了)


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