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銀河巡礼

第11章  九の月




男は早足で街をめぐり扉を探す


今ならもっと素直に…と

後悔するたびに探す過去への扉は

どこにあるのか

いつ現れるのか

誰にもわからない



それでも男は

駆り立てられるように探しつづける


まるでそれが

生きてゆく拠り所のように


私の姿に気づくこともなく…






(了)



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