テキストサイズ

銀河巡礼

第13章  十一の月




庭は愉しい

水を撒きながら

草を分けながら

弾けた声が舞い上がる



庭は清しい

四季おりおりの花たちが

たおやかに 匂やかに

風にそよぐ



けれど今 庭は切ない


晩秋の陽が

あなたの後ろ姿を甦らせる


過ぎた時間はそのままに…






(了)


ストーリーメニュー

TOPTOPへ