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銀河巡礼

第2章  二の月




からり からり、ことん
糸をつむぐ人がいる

やがて 花の命を吹き込まれ
春の一枚に織りあがる


しゃきり しゃきっ、ちくり
衣に仕立てる人がいる

春の息吹をまとうように
少しの晴れがましさで衣桁に掛かる


手から手へ
つながれたわざとぬくもり…


ふわり はらり、ほろり
私は想いを抱きしめる






(了)


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