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銀河巡礼

第2章  二の月




どこかの国の どこかの街
昼下がりのカフェに
人影はなく
通りを行き交う無表情な人々が
モノクロームの映像となって浮かび上がる

声が、聞こえる
すぐ近くで
いや、胸の深い深い闇のなか…



夢の中で泣いていたのは
誰だろう


泣けないまま船に乗ったのは
僕なのに






(了)




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