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銀河巡礼

第1章 一の月




車窓に浮かぶ月に 手を伸ばせば

夜の冷たさが指先から忍び込む


どこまでも

寄り添うように飛ぶ月を

胸元であたためたなら

頬を染めて笑うだろうか…



かざした手のひらの上

ガラス越しに月を遊ばせ

聞こえぬはずの声をさがす






(了)


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