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銀河巡礼

第24章 十の月 Ⅱ




掬い上げた水の冷たさが

ふいを打ち

記憶をひとつ呼び覚ます



綺麗な爪のあなたの手…



そのまま離さず

あらん限りのぬくもりの中

包んでいたかった


けれど…
けれど……
けれど………



季節はうつろい 私は 残る






~秋日


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