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銀河巡礼

第28章 二の月 Ⅲ




幼い頃築いた自慢の砂の城は
誰の手によって壊されたのだったか…


潮の匂いとともに
泣きじゃくるばかりの小さな背中が甦る


なぜ壊されたのか
なぜ、私の城だったのか…


きっと
ただ 壊したいだけだったのだろう



けれど
それならば いっそ
波にのまれて
消えてしまえばよかったものを






〜砂の城


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