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銀河巡礼

第33章 七の月 Ⅲ




七月の風は
どこから吹いてくるのでしょう


緑深い山の頂から
それとも
初めのひと雫がつくる小川のほとり
もしかして
雲が沸き立つ水平線の彼方…


いいえ
きっと
あなたが想う記憶の果てから
やさしさを連れて


そう、まるで
思いがけない手紙のように






〜文月


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