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銀河巡礼

第39章 三の月 ⅳ




桜並木に桜咲く…

不思議はなにもないけれど
奇跡が想われ
ゆるりと歩くかつての学び舎

ここに居たのはいつのこと?
ここで泣いたのは誰?
ここは…

持て余していた苛立ちも焦燥も
他人の顔で遠ざかり
ただ あてどなく見上げる今の花

風が吹く
感傷など何になると言わんばかりに
すべてを攫い風が吹く






〜桜狩り



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