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銀河巡礼

第39章 三の月 ⅳ




桜闇には

心狂わす毒がある



逢いたい…逢いたい、逢いたい

夜汽車にのれば逢えますか

波に砕ければ逢えますか…



背中を這い上がる声また声

夜が

とろりと肩にまとわる



やがて

妖しの影は形を成し

ひと幕の芝居が幕をあげる






〜櫻の樹の下



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