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銀河巡礼

第40章 四の月 Ⅳ




ほとほと歩く春の道

小さな羽音が耳をかすめ
身をよじりながら
無数の蕊が風に舞う

名残る想いは
つま先立ちの忍び足

花の形見に落ちる影は
知らぬ間に濃く蒼く
来たる季節の兆しともなり…

ただ、ほとほとと
歩きつづける春の道






〜春陽


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