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銀河巡礼

第3章 三の月




今年も淡色の風が吹き

想い出がそっと 色づき始める



とりとめなく喋りながら

ひとつ またひとつ

箱を開けては雛の眠りを覚ました日

その白い手 楽しげな横顔

永遠につづくことを信じていた

おだやかな時間…



桃の花びらが 今ほのりと揺れて

私はひとり 少女に還る






~雛まつり


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