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銀河巡礼

第3章 三の月




雲が茜色にふち取られ

風がひやりと首筋を撫でるころ

西へ向かう彼とすれ違う


私は彼を知っている

彼は私を、きっと 知らない



ほんのかすかな関わりの心地よさ…



名残る想いにふり返れば

彼の長い尾が

通りの彼方に小さく揺れる







~夕陽猫


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