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銀河巡礼

第3章 三の月




さいはての地を歩くなら

ひとり


殴るように吹く風のなか

固く目を閉じ 蹲り

削ぎ落とされてゆく感情の

残りのひとかけらを見てみたい



そして

誰かが、

どこかが、

記憶の中から立ちのぼったとき

私の帰る場所を知るのだろう






(了)



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