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銀河巡礼

第3章 三の月




桜色のトンネルの隙間から

覗くまなざしと視線がからむ



花を啄み

強く見返しながら

どこか悲しげな小さな瞳



愛でられるも

糧となるも

ひと枝に咲く花のことわりか…



知らず知らず

伏し目がちに早まる歩並みを

細い鳴き声が追いかける






(了)


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