テキストサイズ

銀河巡礼

第4章  四の月




僕は 踊る

ひと気の絶えたビルの谷間で


流れない川は街灯の明かり

しとしととやまない雨が

足元に鏡をつくり

ブルーグレーの空を映す



僕は踊る

覚えたてのステップで


喝采も 歓声もないけれど

君たちもここにいないけど

僕は 踊る


いつか目覚めるこの街で…






(了)




ストーリーメニュー

TOPTOPへ